舞浜的一眼レフカメラの使い方 #d_advent

この記事は「ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2016」の17日目の記事です。

ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2016 - Adventar
昨年の(https://dpost.jp/2015/11/17/wp-27177/ "Title")に続き、今年もディズニー関連ブログ アドベントカレンダー #d_advent をやります。内容はディズニー(パーク、キャラクター、映画、グッズ、なんでもあり)を対象とするエントリーであればOKです。お題が見つからない、という方は、下記の2つのうち好きなものをピックアップしてください。* 私がディズニーにハマった理由* ディズニーブログ、私も始めてみました普段からディズニー記事をアップしてるし、わざわざ#d_advent向けに書くものもないよ…という方...
はじめましての方ははじめまして。たくみぶーといいます。自己紹介を、と思いましたがめんどくさくなった()ので、Twitterブログの自己紹介ページをご覧いただけると嬉しいです。

みなさん、カメラしてますか?

少し前までは敷居の高いイメージのあったカメラですが、ここ数年は技術の進歩やそれに伴う価格の低下などにより、カメラというものがとても手に入りやすい環境になってきたかと思います。

その状況は舞浜でも同じで、東京ディズニーリゾート内を歩いているとカメラ、更に言うと一眼レフカメラを持ったゲストをたくさん見かけますし、ショーやパレードともなれば、ほとんどのゲストが撮影しているんじゃないか、というぐらいの数になります。

しかしそれと同じように増えてきたのがこんな声。

とりあえずカメラを買ってみたけど使い方がわからない!
どうやらマニュアルで撮ると良い写真が撮れるみたいだけど設定がわからない!

そんな声にお応えして(?)、今回はデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラの基礎的なことについて書いていきたいと思います。

なおあらかじめお断りしておくと、別に僕は写真が上手い訳ではなく、カメラの設定方法を(それなりに)理解している(つもりな)だけです。ここに書ききれないテクニックもたくさんありますし、経験が物を言う部分もあると思うので、ぜひ参考にしていただきつつ、たくさん写真を撮って慣れていくのが上達への一番の近道かと思います!160124_DSC_0033


目次

カメラの基礎知識

まずはカメラの基礎知識をお勉強しましょう。このあたりをご覧ください。

フォトテクニック - デジタル一眼レフカメラの基礎知識 | Enjoyニコン | ニコンイメージング
ニコンが、デジタル一眼レフカメラの基礎を、初心者にも分かりやすく解説します。露出、シャッタースピード、絞り値、ISO感度、ホワイトバランス、測光、レンズ、フラッシュなどの基礎知識をイラストや写真を交えて説明します。

…というのはあまりにも乱暴なので簡単に。

写真に写っているものそのものは、すべて「光」です。人間が物を見たり、色を識別するのは光の反射だということは学校で習いますかね?カメラが写すのはそういった「光」なのです。まずはこのことを頭の片隅に入れておいてください。

さて、カメラで写真を撮る時に最低限決めないといけないものが3つあります。

  • シャッタースピード(1/○○秒と表記)
  • 絞り値(F○○と表記)
  • ISO感度(ISO ○○と表記)

シャッタースピード

カメラのシャッターを開いている時間のことで、その間に起こったことは大なり小なり写真に現れます。どういうことかというと、シャッタースピードが長いほど光をたくさん集めることができるので、写真は明るく写ります。その反面、その間に被写体やカメラが動いてしまうとその動きも写します。これがいわゆる「ブレ」となります。

まとめ: シャッタースピードを早くすると動きが止まる!遅くするとブレる!

絞り値

絞りとはレンズの中にある、光を通す量を決める機構のことで、その部分が光を通す量を数字で表したものが絞り値と言います。数字が小さいほどたくさんの光を通し、数字が大きい方が光を少ししか通しません。絞り値をいくつに設定できるかというのはレンズによって違うのですが、そのレンズで一番小さい値のことを開放絞り値と呼びます。よく言われる「明るいレンズ」というのはこの開放絞り値が小さいレンズのことを指します。レンズの開放絞り値はほとんどの場合レンズ本体に「F3.5-5.6」などと表示があります。ちなみにこのように数字が範囲で書かれているものは、焦点距離(=ズーム)の変化によって一番小さくできる値が変わってくるという意味になります。「F3.5-5.6」であれば一番広角側のときの開放がF3.5、望遠側のときの開放がF5.6となります。

また、絞りは光を通す量だけでなく写真のボケ方も変えます。同じ画角で撮影した場合、絞り値が小さいほどピントが合っている部分の前後がボケやすくなり、反対に絞り値を大きくすると前後のボケが少なくなり、全体的にピントが合っているように見えるようになります。

まとめ: 絞りを開くとボケる!絞るとくっきり!

ISO感度

カメラの中には撮像素子と呼ばれる、レンズから来た光を電気信号に変える部分があります(つまりここで「写真」として見えるものになります)。この部分がどれだけ光をキャッチするかという数字をISO感度と呼びます。数字が大きいほど少しの光でも明るく写すことが出来ますがその反面、画質がザラザラと荒くなります。

まとめ: ISO感度は万能!小さくすれば暗く!大きくすれば明るく!でも上げ過ぎは禁物!

撮影モード

カメラにはシャッタースピードや絞りをコントロールするためのモードがいくつかあります。

  • プログラムオートモード(Pモードなど)
  • シャッタースピード優先モード(Sモード、Tvモードなど)
  • 絞り優先モード(Aモード、Avモードなど)
  • マニュアルモード(Mモードなど)

プログラムオート、シャッタースピード優先、絞り優先モードは基本的にカメラが状況に応じて最適なシャッタースピード・絞り値の組み合わせに設定してくれます。プログラムオートはシャッタースピードを早くするなら絞りを開いて、シャッタースピードを遅くするなら絞りを絞って、などとバランスを取ってくれるモードで、初心者の方におすすめです。シャッタースピード優先・絞り優先も同じくバランスを取ってくれるのですが、バランスが取れない範囲外にも設定できます。

これらに対してマニュアルモードはその名の通り、シャッタースピードと絞り値を自分で自由に設定できます。慣れないうちはどれくらいに設定すれば良いのか、なかなかすぐには思いつかないと思いますので、かなり写真に慣れてきたなーというときに使ってみると良いと思います。

まとめ: まずはPモード!その次は片方を手動で!マニュアルは慣れてから!

どんな写真を撮りたいのか?

シャッタースピード・絞り値・ISO感度がそれぞれ何を表しているか、そしてそれらをどうやってコントロールするかということが分かりましたが、それではどういった設定にすれば良いのでしょうか。いくつか例を挙げてご紹介します。

ケース1: キャラクターやダンサーの動きを止めた写真を撮りたい!

決めポーズで止まっているときに撮る被写体ブレを起こさないようにするにはシャッタースピードを早くする必要があります。個人的には1/400秒あたりを目安に設定しています。

ちなみに、望遠レンズを使う場合は手ブレも大きくなってきます。シャッタースピードが早ければ手ブレも防げるのですが、この時の目安としては「1/(焦点距離)秒」程度に設定すると良いと言われています。

シャッタースピードを早くするとカメラに入る光の量は減りますので、その分を絞りを開いたり、ISO感度を上げることで補う必要があります。

まとめ: 動きを止めるにはシャッタースピードを早めに!その分は絞りとISO感度で補う!

ケース2: 夜景を撮りたい!

夜は昼間と比べて太陽光が無いため、カメラにとってはかなり暗い環境になります。そのため、シャッタースピードを遅くする・絞りを小さくする・ISO感度を上げる、などといった対応が必要になるのですが、個人的なおすすめはシャッタースピードを遅くすることです。

もちろんこれは手ブレがしない状況である(カメラを置いて撮影できる)とか、被写体が動かない(もしくは動いた部分がブレても良い)という条件付きではあるのですが、これにはいくつか理由があります。

まずISO感度を上げると、たしかにシャッタースピードを遅くする必要はなくなりますが、画質が荒くなります。せっかく写真が撮れても画質が悪かったらガッカリですよね。

もう一つは、絞り値はある程度大きくしたほうが良いということです。これはレンズにもよるのですが、大抵の場合、絞り開放よりは少し絞ったほうがくっきりと写せる傾向があります。そのため明るく写すために絞りを開放にする、というのはあまりおすすめではありません。

ちなみに、風景を撮影するときにフラッシュを焚いてもほとんど意味はありません。カメラに内蔵されているフラッシュは近くまでしか届かないので遠景には意味が無いのです。むしろ暗く写ってしまう原因にもなるので、夜景を撮るときには基本的にオフにして撮影しましょう。

まとめ: きれいに撮るならISO感度は上げすぎない!ブレないようにして、シャッターは長めに!

ケース3: 逆光でもきれいに撮りたい!

シーのミッキー広場だったり、ランドのパレードルートも場所によっては逆光になります。そうすると陥りがちなのが写真がとても暗くなる現象。マニュアルモード以外を使っている場合、カメラが思うちょうど良い明るさに設定してくれるのですが、そのときに被写体の後ろにある光源(太陽)に明るさを合わせてしまうと、陰になっている被写体が暗く写ってしまうのです。

こういったときの対処法はいくつかあるのですが…

  • 測光モードを変える
  • 露出補正機能を使う
  • マニュアルモードで撮る

1つめの測光モードとは、カメラがどの部分を参考にして明るさを決めるかというエリアを設定できるものです。機種によって細かい操作方法は違うので割愛しますが、だいたい同じようなマークがあるはず。

デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - 測光 | Enjoyニコン | ニコンイメージング
ニコンが、デジタル一眼レフカメラの基礎を、初心者にも分かりやすく解説します。被写体の明るさを測る測光についてイラストや写真を交えて説明します。

初期設定だと画面の全体の平均の明るさを撮るようになっているのですが、その設定だと被写体の周りにある明るい部分につられて画面全体が暗くなってしまいます。そのため、逆光時の撮影は「中央重点測光」などのモードに設定すると被写体がちょうどよい明るさになるように撮影できます。

2つ目の露出補正機能はカメラがちょうどいいと思った明るさからより明るく・より暗く撮影するための機能です。逆光でカメラが勘違いしてしまうならその誤差をこちらで埋めてあげようということ。逆光の場合は撮りたい明るさより暗く写ってしまうので、露出補正をプラス側に動かすと思った通りの明るさで撮影できるようになります。

デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - 露出 | Enjoyニコン | ニコンイメージング
ニコンが、デジタル一眼レフカメラの基礎を、初心者にも分かりやすく解説します。露出補正について写真を交えて説明します。

3つ目のマニュアルモードは至ってシンプルで、「カメラが上手くコントロールしてくれないなら自分でやってしまおう!」ということです。とはいっても、一から設定するのはなかなか大変…。ということでオススメしたいのが、まずはオート系のモードで撮りたい明るさになるように設定した上で撮影して、その設定を真似するという方法。

まず、測光モードの変更や露出補正機能を使って撮りたい明るさの写真を撮ります。その後再生画面で写真の詳細を表示するとシャッタースピードがいくつ、絞りがいくつなどと表示できるので、マニュアルモードに切り替えてその設定に合わせます。

周りの明るさに影響されず一定の設定のまま撮影できるので便利なのですがその反面、状況が変わる(太陽が陰ったりする)と暗く写ったりしてしまいます。このあたりは状況に応じてシャッタースピードを遅くしたり、絞りを開いたり、ISO感度を上げたり、と設定を変える必要があります。

まとめ: カメラは背景との明暗差に弱い!測光モードを変えたり、マニュアルモードにも挑戦!

おわりに

細かいことを書いていくといろいろと長くなってしまうのでこのあたりにしておきますが、いかがでしたでしょうか。少しでもカメラに対する理解の助けになっていたら幸いです。

ちょっと愚痴っぽくなってしまいますが、Twitterなどを見ているとなんだかなあと思うことも多々ありまして…

  • 「○○(ショーパレ名)の設定がわからなーい!設定間違えた!
    • →設定を間違えるくらいならオートで撮ったほうが良い!!
  • 「こういうときはとりあえずISO感度を上げて…(ドヤ顔)
    • →むやみに上げない!必要な明るさ・SS・絞りを確保できるだけにする!

とまあ、「人それぞれだろ!」と言われればそれまでなのですが…せっかくカメラを買って使うなら、綺麗に撮れたほうがいいじゃないですか。カメラの設定は数字もいろいろ出てきてややこしいですが、基本的な仕組みを理解すればそこまで難しいことではありません。

パークには素敵な場所・場面がたくさんあります。それらをぜひ皆さんなりの表現で写真にしてみてください。そしてそれらをぜひブログに記録していきましょう。

…ちょっと硬めの文章で書いたら疲れましたw
読み返してみると全然ディズニー関係ないことばっかだけど…
それでは、さようなら~!

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